タイ-Thailand-

2004年春、イチロクのメンバー、浅沼・朋子・荒木の3人は、タイへ飛び立ちました。

イチロクとは、苫小牧東高校1年6組で出会ったメンバーで、 浅沼荒木朋子さつき毛利の5人組。
旅行も5人で行きたかったんだけど、
看護学校医療技術短大英文科芸術科書道科と、てんでバラバラな道に進んだ私たちは、
とうとう5人の予定を合わせる事が出来ず、今回は3人の旅となったのデス。

今回の旅は、ANAのハローツアー。パッケージツアーです。

朝、成田行きの小さなセスナ機のような飛行機で、新千歳空港を発ち、早く成田に着いたはいいものの、
タイ行きの便は、夕方5時
空港内のレストランで、4時間近くしゃべり続け、ウェイトレスの視線も冷たくなった頃、 私達は、タイ行きの便に乗り込みました。

そういえば、飛行機に乗り込む寸前に、教育実習の申込〆切が今日だった事を知り、急いで母校に電話をかけ、
「担当の先生が今席外してるから、明日折り返してもらえるかい?」
今タイに行くんですぅ〜!!! 今申し込ませて下さいぃ〜!!!」と 搭乗手続きの列の中で、どうでもいいドタバタを演じていたなぁ。

(左)新千歳−成田の飛行機。地面から階段で乗った。(右)タイまで連れて行ってくれたジャンボ。

さすがANAの飛行機は立派で、各席にモニターテレビがついていた。
色々な曲のプロモを見たり、ラストサムライの映画を見たり、あと、サイドにあるリモコンが取り外し可能で、
それをコントローラーにして、スーパーマリオも出来た。すげぇ。

そんなこんなで7時間近くのフライトを終え、深夜のタイ国際空港に到着。
「アラーキー英語わかるから最初に行ってよ!」と言われて、入国審査の列で先頭に並ぶ。
審査官が、「ボディーパス!ボディーパス!」と言うので、
ここを通過(パス)すればいいのかなと思って白線を越えると、 「ノー!ストップ!!」と怒られ、
全くわからないまま日本人得意の察しをふんだんに利かせた結果、
「ボーディングパス(搭乗券)」と言っている事がわかり、
無事通過した白線の向こうから、「搭乗券いるってよォ〜!」と残る仲間に応援を送った。
全然英語わかってないじゃないかよ。

3人揃って無事入国審査を通過して、浅沼が一言。
「どこが微笑みの国なんだ…?」
確かに、入国審査官、なまら怖かったべ!

(左)飛行機降りてすぐ。タイ語の案内に感動。 (右)空港にて。「無事到着!」私の口のは、ツアーバッジ。

現地のガイドさんと合流し、バスに乗り込む。
空港から一歩外に出ると、「うわッ、暑ッ!空気重ッ!!酸素薄ッ!!!」
深夜0時を回っているというのに、路上には屋台が出ているし、車もガンガン走っている。
自由でエネルギッシュな雰囲気を肌で感じ、タイ人にイケメンが多い事にも早速気づき、
外の景色に夢中になる事数時間、バスは私達の泊まるホテルに着いた。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

前日は結局3時4時に部屋に落ち着いたにも関わらず、翌日は朝から観光。
まずは、タイのツアーでは必ず行くであろう、「暁の寺」
チャオプラヤ川を横断して行ったこの寺は、陶器が壁に埋め込まれており、
遠くから見ても、近くから見ても、とても綺麗な寺だった。
特に、芸術科の朋子は、メチャメチャ写真を撮っていた。


(左から)1.チャオプラヤ川から見た暁の寺。2.壁ドアップ。3・4.私はこのガルーダ?が好き。5.朋子撮影。お気に入り。

暁の寺の次は、王宮エメラルド寺院
太陽もだいぶ南中高度に近いところまで上がってきており、なんせ暑い。
そして王宮は見るところ見るところ、全部ゴールド
「目もくらむ」ってこういう時に使うんだろうな、というほどのまばゆい輝き具合。
はじめこそワイワイ写真を撮りながらガイドの説明を聞いていたが、
そのうち3人とも意識が朦朧とし始め、みんなそれぞれ好きな事を口走り始めたり、
定期的に点呼を取らないと、誰かがいなくなっていたりして、
とりあえず王宮に寺院にと、ありがたいんだが、生気を吸い取られて3人とも死にかけていた。

(左から)1.「目もくらむゴールド」。2・3・4.王宮内にて。


昼食は、ホテルに戻って、ホテルのレストランでのバイキングだったのだが、
私、ナンプラーとパクチーの香りが全くダメ。
暑くて衰弱してるんだから、せめてご飯はちゃんと食べて体力をつけたいのだが、
この匂いだけで、食欲減退。今なら大喜びで食べるのに…。

午後は、宝石店やらシルク店やらを回り、若者3人にはあまり縁のない場所ばかり。
他のマダム達がシルクを買いあさるのを横目に、扇風機の前で時間を潰していた。
そして夕方には、タイマッサージ体験。
マッサージのお姉さんは、パキッと音を鳴らさないと気がすまないらしく、
なかなか音の鳴りづらい私の足の指をこれでもかと引っ張って、全10本の指を鳴らしていたが、
まぁマッサージ自体はなかなか良かった。

(左から)1.道端の屋台。今後お世話になるとはこの時は…。2.トゥクトゥク。これも今後お世話になるなんて…。3.バス。タイ語の広告が新鮮でたまらなかった。

マッサージでちょっと気を取り直した私達は、夜のニューハーフショーへ向かった。
恐らくこの旅で、一番良かったのはこれだったんじゃないだろうか。
電飾だらけの豪華なステージで、スタイル抜群の女性?たちが踊る。
よ〜くよ〜く見ると、やっぱり背中とか、肩幅とか、ちょっとしたところが男なんだけど、
視線のやり方とか、手の小さなしぐさとか、奴らは完璧に女だった。
ショーの最後には、一緒に記念撮影が出来るのだが、
横に並んでみると、なんだかもう自分が本当に女なのか自信がなくなるくらい、彼女たちは綺麗だった。

(左から)1.ショーの看板。      2.ステージ。                     3.彼女(?)はお笑い担当だった。      4.これぞ女の極み。

ニューハーフたちに興奮しながらホテルに帰って来た私達は、夜の街へ繰り出してみた。
実はこの3人、揃いも揃って団体行動というのが苦手な性格で、
日中のツアーも、ガイドの目を盗んではチョロチョロと列を乱していた。
何せ2泊3日のタイ旅行。明日の深夜便で帰国=今夜が最後の夜。
ちょっと自由に歩き回ってみようじゃないですか、というわけで、忍び足で外へ出る。

入国審査の時こそ、なんかみんな怖くて「…微笑みの国?」と思わずガイドブックを再読してしまったが、
こうして道を歩いていると、行き交う人がみんな微笑んでくれる。
「おぉ、微笑んでる…!」
特に地図もないし、万が一迷ったり何かあっても嫌なので、
とりあえずホテルの前の一本道をてくてくと散歩し、私達はセブンイレブンへ入った。

日本でお馴染みのセブンイレブン。
でも中で売っているものは、どれもタイ文字で書かれていて、とっても斬新。
日中のツアーでも、買い物の時間というのは組み込まれていたが、
「タイ=物価が安い」というイメージの割には、どれも日本と変わらない値段だったりして、
正直いまいち買い物は進んでいなかった。
しかしここセブンイレブンは、値段はもちろん庶民の値段、
そして何より、売っているものに生活感があって、すごく面白い。
私達は、10バーツのインスタントラーメンや20バーツのスナック菓子など、
お土産にウケそうなものを、袋いっぱいに買いあさった。

(左)セブンイレブンで買った雑誌。映画スターの本っぽかった。(右)絶対エロいと思って買ったら、普通に健全な新聞だった。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

翌日は、チャオプラヤ川を船に乗ってクルージング→アユタヤ観光。
川辺に並ぶ、古い民家などを見つけてはしゃいで写真を撮るも、…長い。
昼ごはんも含め、なんと4時間かけて、アユタヤに着いた。
到着する頃には、一日の気温はMAXに上がっており、私はこの日、初めて体温超え(38度)を経験した。

(左)クルーズの船の中にて。               (中)船から見えた、川辺の家。         (右)お昼の船上バイキング。朋子チョイス。

でも、1つラッキーだったのは、昨日は約20名ほどのツアーグループで行動していたのだが、
今日は人によって日程が変わる為か、私達のグループは、私達3人+小さな子連れの4人家族となった。
この家族がまた素敵で、ヒゲをはやしたダンディーなパパと、 美人のママ
天使のような無邪気な子供が2人という、 何かもう絵に描いたような家族だった。
(クルージング中、朋子はこのパパの盗撮にいそしんでいた 笑)
また、ガイドさんも変わって、昨日のガイドさんはたまに意味不明な日本語が飛び出るのに対し、
今日のガイドさんは日本語がとても上手なうえ、気配りも出来る人で、
少人数のこのグループは、昨日に比べ、なかなか良い感じで進んでいった。

アユタヤでは、たくさんの遺跡を見て回ったのだが、現在手元にガイドブックがなくて、
遺跡の名前が全然思い出せない。
インターネットで調べればいいんだけど、どれも似たような遺跡で、よくわからない。
というわけで、今度ここは訂正してアップします。

<アユタヤで見た遺跡群>

(上)1番左がバーン・パイン離宮、2・3・4番目はワット・ヤイ・チャイ・モンコン(多分)。


(上)1番左は続ワット・ヤイ・チャイ・モンコン、2・3・4番目はワット・プラ・マハタート(多分)

アユタヤでは、にも乗った。
またまた象乗りのお兄さんがかっこよくて、張り切って色々話しかけると、
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる、本当にかわいいお兄さんだった。
してまた途中で木の枝から花を取ってプレゼントしてくれたりするもんだから、
マジ、3人ともときめきました。

(左)象の上。                      (中)かわいかった象乗りのお兄ちゃん。      (右)記念撮影。

日が暮れるまでアユタヤ観光を満喫し、ライトアップされる遺跡をいくつか眺め、一路バンコクへ。
行きは船で4時間もかかったのに、帰りは高速で1時間で着いたよ。
…ただでさえ短い時間に詰め込んだツアーなんだからさ、もっとやりようあるんじゃないか?

空港に着き、ガイドさんとお別れをして、飛行機へ。
これからまた7時間のフライトか…と思うと若干気が沈む。
やっぱり夜でも全く活気の衰えない空港を再度見渡して、搭乗口へ。

(左)ライトアップされた遺跡をバックに…何も写ってない…。(右)2日目のガイドだったサコンさん。いい人だった。

今回の旅は、「オイ!」とか「ありえん!」というような事はなかったけれど、
初のアジア旅において、微笑みの国タイは、自由とエネルギッシュなパワーを私に与えてくれたと同時に、
南国の何かが狂いそうな熱気と、何より豊富なイケメンを見せ付けてくれました。
そして、これからの旅人生につながっていくわけです…。

いつか、イチロクみんな揃ってどこかに行きたいね…。

(左)ホテルで1日の出来事を日記に綴る私。浅沼に撮らせた。
(中)ホテルから見えた高速道路。予想以上に都会なタイにびっくりした。
(右)帰って来た私を迎えた絵。おい。



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